人間の正常な体温
人間の正常な体温(平熱)は36.5度から37度とされています。風邪をひいたりすると発熱しますが、それは体温を上げて免疫力を向上させる反応です。必要だから発熱しています。
逆に、体温が低下して31度から32度になると、長くは生きられません。基本的に人間は低体温(冷え)に弱いのです!
現代人は「冷え性」が多い
現代人は冷えている人(冷え性)が多いです。特に、女性や子どもたちが冷えています。なぜでしょうか?
- 運動不足による筋肉量の減少
- 血行不良(血液の循環力の低下)
- 陰性な食べ物・飲み物のとりすぎ など
冷えの原因はさまざまです。
お風呂や温泉♨に入ってカラダが温まる(陽性な状態になる)と、リラックスして筋肉も血管もゆるんで血液の流れが良くなります。血液の流れが良くなればすみずみまで栄養と酸素が届けられ、細胞が元気なり、カラダも元気になります。
しかし、カラダが冷えると様々な不調が起こります。
- 関節痛
- 便秘や腹痛、下痢
- 頻尿
- 頭痛
- めまいや耳鳴り
- 不眠症 など
冷えに密接に関係している「陰性」の例
- 熱帯原産のトロピカルフルーツ
- 暑い夏に実るトマトなどの果菜
- 酢の物
- 甘いもののとりすぎ
- 水分のとりすぎ など
これらがすべて悪いということではありません。陰性が「悪」では決してありません。陰性が必要な人もいますし、どんな種類の陰性を選ぶかによっても影響が異なります。ただ、明らかなことは・・・
陰性体質の人にとって「陰性」は注意!ということです。
- 果物を食べる時は、水分の少ないものを選ぶ
- 生のトマトではなく、煮たりして熱を加える
- 塩や味噌など陽性な調味料を活用する など
「水分のとりすぎ」には特に注意しましょう。水分は温めてカラダに入れても、温まるのは一時的で時間がたてば冷めてカラダを冷やします。必要な水分を補うことは重要ですが、必要以上に水分をとることは場合によっては逆効果になりますので工夫が必要です。
また、水分をとる場合には「どんな水」かもポイントになります。(これについては後日)
カラダにたまった余分な水分「水毒」
東洋医学では、カラダに溜まった余分な水分のことを「水毒」といいます。水毒は体を冷やすためカラダは水毒を体外に排出するために反応を起こします。それが・・・
- くしゃみ
- 鼻水
- 頻尿、おねしょ
- 咳やたん
- 下痢
- 発汗
- 湿疹 などです。
このような症状が続くかたは水分のとりすぎかもしません。
からだの冷え(冷え性)対策のポイント
「冷え性」といっても、いろんなタイプの冷え性があります。(こちらは後日)
人は亡くなると、カラダが冷たくなり機能が停止します。冷えがあると、カラダが固くなって柔軟性を失ったり、ホルモンや酵素などカラダが分泌するものの働きも低下して、免疫が落ち老化が進みます。
冷えは万病のもとになります。では冷えないようにするにはどうしたらよいか。
- からだを冷やすものを取りすぎない(冷え性・低血圧など陰性体質の方はとくに)
- 体を温める陽性な食べ物を活用する。例えば
- 陽性な調味料(塩、味噌)をうまく活用する
- 保温性の高い「葛(くず)」を使用する
- タンポポコーヒーや穀物コーヒー
- 梅醤番茶 など
<梅醤番茶>
陰性の症状全般に用いられます。
*疲れやすい人の疲労回復(虚弱体質)
*貧血
*冷え性
*胃腸が弱い人の胃腸強化
(腹痛、下痢、二日酔い)
●梅干しは極端な陽性と極端な陰性を中和させる働きもあります
●甘い物(果物なども含む)、アルコールで陰性になっている時
<梅醤番茶の作り方>
●材料
梅干し 中1個
醤油 小さじ1.5
生姜汁 2~3滴
三年番茶 200cc
●作り方
①すり鉢または湯飲みに梅干しを入れてよく潰し、生姜汁と醤油を加える。
②熱い三年番茶を注ぎ、よくかき混ぜる。
③温かいうちに梅干しとともにいただく。
<三年番茶について>
茶葉を摘み取って天日で干して蒸したものを三年間貯蔵して200度の熱で焙煎したお茶です。カフェインやタンニン(渋味成分)などの刺激物質がほとんど抜けるので赤ちゃんにも安心なお茶になります。
●プロビタミンC
三年番茶のビタミンCは「プロビタミンC」というでんぷんで回りをガードした熱に強いビタミンCです。※緑茶の場合、70℃になるとビタミンCは熱でゼロになります(だから良いお茶ほど低温で)
●殺菌作用
のどが痛いときや風邪予防に「塩番茶」でうがいします。
●消臭作用(口臭、体臭、便臭など)
ポリフェノールの一種「茶カテキン」がニオイ成分と結合して消臭、雑菌を殺菌してくれます。
ただし、カラダに良い物でも「食べ過ぎ・飲みすぎ」は害になります。注意しましょう!
改善したら一時的にお休みすることも必要な場合もあります。
コメント