自律神経が乱れる春
春は入学、入社、異動など新たな生活が始まる季節ですね。希望に心を躍らせワクワクする一方で、不安や緊張から「五月病」といわれる体調不良になる人も少なくありません。
例えば、頭痛・肩こり、吐き気や不眠、動悸、息切れなどいわゆる「自律神経失調症」です。
自律神経とは
自律神経とは、簡単にいうと「カラダの各臓器の働きを調節する」神経のことです。脈拍や体温、血圧や呼吸、消化液の分泌などを一定に保つ重要な働きをしています。
自律神経が乱れると、心臓がドキドキして脈が速くなったり、過呼吸になったりします。自律神経の乱れから起こる主なトラブルとして、次のようなものがあります。
- 自律神経失調症
- ストレス性胃炎
- 過敏性大腸炎(下痢や便秘)
- 過呼吸症候群
- メニエール病
- ホルモン分泌異常 など
自律神経が乱れる主な原因
- 精神的要因
人間関係ストレス(夫婦、親子、兄弟姉妹、嫁姑、隣人、同僚、上司など) - 身体的要因
環境的要因……生活環境に関するストレス(公害、騒音、シックハウスなど住環境)
生活習慣要因……食生活の乱れ、運動不足、睡眠障害など
アクシデント……病気、事故、ケガなど
自律神経は不規則な生活や食事の乱れに弱いんです!
自律神経は不規則な生活や食事の乱れに弱い!
自律神経には、交感神経と副交感神経の2つがあり、これらのバランスが重要です。
☆交感神経:運動する時や緊張する時に優位になり、血圧や血糖値を高めて血液やブドウ糖を筋肉や脳に集める働きがあります。
☆副交感神経:安静にしている時、ゆったりしている時、食事中や休憩中などに優位になり、心臓の心拍数を抑えたり、胃腸の働きを正常に戻す働きがあります。
陰性な食べ物が多いと、自律神経が乱れやすいです。
たとえば、アイスクリーム・チョコレート・ケーキ・清涼飲料水など甘いお菓子や飲み物は、血糖値の乱高下を起こして精神的不安定をもたらします。同時に砂糖を多く含むので、血液を酸性に傾けて汚し、肝臓に負担をかけます。
自律神経は肝臓が弱ると乱れる
東洋医学の「五行論」では、肝臓は自律神経と深い関連があります。
肝臓の働きの1つに「血液をきれいにする」働きがありますが、食べ物やストレスなどで血液の汚れがひどくなると、肝臓に負担がかかり、自律神経が乱れる原因となります。
さらに五行では、肝臓が弱ると「怒り」の感情が出やすくなるので、イライラしたり、キレたりして精神不安定になります。
つまり、肝臓に負担をかけない「血液を汚さない生活」を心がけることで、自律神経の乱れを防ぐことができます。
血液を汚さない生活
血液を汚す原因の1つに「活性酸素が必要以上に増える」ことがあります。
活性酸素は呼吸によって取り入れた酸素によって作り出され、病原菌やウィルスなどを攻撃するなど免疫機能として働く一方で、必要以上に増えると、様々な病気の原因となります。
<活性酸素が増える原因>
- 太陽の紫外線
- タバコ(喫煙)
- 激しい運動
- 有害化学物質(農薬、食品添加物、洗剤など)
- 食べ過ぎ、飲みすぎ(特に動物性食品など陽性の強いもの、砂糖など陰性の強いもの)など
<活性酸素の発生をおさえる方法>
食生活の見直しが大切です!なぜなら、食べることは毎日の習慣だからです。
活性酸素の発生をおさえるカラダの働きを「抗酸化力」といいます。抗酸化力は、抗酸化作用のある食べ物で高めることができますので、そのような食べ物を積極的に取り入れましょう。
<抗酸化作用のある食べ物>
☆ポリフェノールを多く含む食べ物
アントシアニン
(ブルーベリー・ぶどう・ナスなど)
カテキン(緑茶・紅茶)
ルチン(蕎麦・玉ねぎ)
イソフラボン(大豆など豆類)
フェルラ酸(玄米)
ポリフェノールは、植物にふくまれる色素成分で抗酸化力が強いです
コメント